専門職の道は容易ではない!

専門職の一つであるケアマネージャーは、介護を必要とする人が介護保険サービスを受けられるよう、ケアプランを作成したり、サービス提供ををする事業者との調整を行う仕事を担っており、いわば介護保険に関するスペシャリストです。ケアプランを作成するにあたっては、サービスを受ける人が抱える問題点を把握したり、自立した生活が送れるよう支援したりする上での課題を見極め、利用者に合った事業所情報を提供し、サービス事業者と利用者とをつなぎ合わせる大切な役割を果たしているのです。

そんなケアマネージャーとして働くためには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、87時間の研修を受けて、資格を取得しなければなりません。しかも、介護支援専門員実務研修受講試験を受験するためには、介護福祉士や看護師、医師などの国家資格を有し、実務経験が5年以上なければならないため、非常に難易度は高くなっています。したがって、未経験や無資格だと挑戦する場合は、介護職員初任者研修から実務者研修、介護福祉士と、資格のレベルをあげながらキャリアアップをして、介護支援専門員を目指さなければなりません。

ただし、ケアマネージャーになると、介護業界では司令塔のような立場に立って仕事をすることができるので、大きなやりがいが生まれます。また、キャリアアップすることで、転職の幅も広がるので、介護士として働く方にはぜひとも目指してほしい職種です。